夢やしきへようこそのネタバレと最終回の結末は？感想とあらすじもアリ！

こんにちは！

さちみりほ先生の作品『夢やしきへようこそ』を読みました。

以下ネタバレが含まれますので
先に無料の試し読みをオススメします。

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『夢やしきへようこそ』のあらすじ

風に乗って遠くからお囃子の音が聞こえてきた。
近づいてはまた遠ざかる。
旅芸人たちの笛太鼓。
遠い昔、どこかでそんな男を聞いたような気がした。

さあさ寄ってらっしゃい見てらっしゃい。
河童に三つ目にろくろ首、なんでもござれの妖怪やしき・夢やしきだよ。
ほー、こんな田舎にお化けやしきやと。
おお、かわいらし人形さんみたいな看板娘やな。
グラ…カタカタカタカタ
ひええええ。
今のが話題の生き人形。
百年の後に魂をもって動き始めたって代物だよ。
中に入ればろくろに蛇娘、河童に傘、みんなそろおうてお待ちかね。
ご案内を勤めまするは生き人形に三つ目小僧。
たったの十銭、さあどうだ！！
まいどあり～～

おい化け物屋！
きこえんのかい、おまえのことじゃ。
俺知っとるねんぞ。
おまえんとこの一座、あれ見せ物の作り物のふりしてるけど実はぜんぶほんまの妖怪やろ。
おまえら村に着く前の晩この上の峠でたき火囲んで踊っとった。
舞台でもないのにその扮装のまんま目真っ赤に光らせて鬼火とばしてなあ。
そない疑うんなら木戸銭払ってからくり確かめにきてみいや。

ええやないの、ほんまやねんから。
ほんまやからあかんねんて。
バレたらどないすんねん。
勇太、心配してくるんはうれしいがの、もうお江戸の時代やない。
貴社も走る文明開化の明治やで。
ほんまや言うたかてだれが信じるかいこんなん。
えらく用心深くなってるね、勇太。
…いやな予感すんねん。
こんな田舎で小屋打つん久しぶりやし、なんせ不況で安いとこしか借りられなかったからねえ。
まあ追われるのも逃げるのもこっちは慣れたもの。
勇太、おまえ一人ならいつでも人間たちの元に帰れる。
いつまでも私らについてさまようことはないんだよ。
だ、だれがあんなクソ人間どもの世界なんか。
俺かてこっちのほうが性に合うとるわい。

勇太、ほいこれ学校の教科書。
おまえ、ほんま学校行ったことないんやなあ。
なあ、明日学校行ってみんか？
日曜や、誰もおらんで。
明日おまえの仕事終わったらここで待ってるさかい。

…なんやおまえら。
杉ちゃ、これお寺でもろてきたヌルデの木の灰。
護摩焚きの灰やけ。
どんな魔物でも散らせるて。

『夢やしきへようこそ』のネタバレと感想

勇太はお化けたちにこの村に残って彼らの記憶を操り、杉作の家の子となって暮らさないかと提案されます。

一方、市松は犬に襲われたために反撃し、犬を撃退してしまいます。

そして市松にかけられる護摩焚きの灰を勇太がかばって浴びてしまうと、なんと勇太は姿を消してしまったのでした。

市松が戻ると、お化けたちは十年前に死んだ赤子を拾って反魂の術で生き返らせたことを明かします。

そして市松は自分の手足を全てあげることによって、かつて自らを退治した杉作と兄弟となって勇太は生き返るのでした。

その後物語は勇太を育てた那智の話へと移ります。

角を持って生まれた八楯と那智は神の国を追い出されたために人間たちの国へとたどり着き、人間たちと共に暮らしていきます。

しかし、とある一人の人間が八楯を襲ったために美しい顔にやけどを負ってしまい、それ以来那智は人間を憎むようになります。

そして那智が竜を自らの右目に封じることで天候を操り、日照りにしますが、逞しく生きる少女・すずなに出会い、那智は興味を持ちます。

そして領主が攻めてきたことによりすずなの兄・清白は村人を守ろうとしますがすずなも村人も矢によって死んでしまい、那智はすずなが着ていた布切れを見て涙を流すのでした。

物語は再び勇太へと戻り、勇太は大学生になった後は帝大を首席で卒業し大企業に就職しますが、待遇がひどすぎたために勇太の実力は評価されていたものの退職します。

その後勇太は結婚して男の子を産んだものの、田舎へ戻っても家業を手伝いませんでした。

しかしそれは勇太は次男であったため長男である杉作に遠慮していたからなのでしたが、兄である杉作はそのことに気付いており手紙で勇太に家業を継がせるのでした。

最後には勇太の息子・勇太郎を中心に戦争末期について描かれます。

空襲によって杉作は戦死し父の勇太も戦場から戻ってきませんでしたが、とある日に勇太郎は一人の男に出会い、その男の視線の先にはお化けの格好をした芸人の姿がありました。

そして父を想って泣いている勇太郎に那智は懸命に生きている勇太の姿を見せて那智はその場を去り、4年後に父・勇太は勇太郎の元へと帰るのでした。

そして現代。

とある遊園地のお化け屋敷では復活した市松、そして座長であった那智がおり、お客を迎えている姿があったのでした。

どの時代でも出会いと別れがありましたがどれも感動できる話であり、最後の現代は実に良い最終回だなと思えた作品でした。

細かい内容はぜひご自身の目で
確かめてみてください！

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まとめ

お化けに拾われた少年・勇太を中心に時代を越えたお化けたちとの関わりを描くドラマ漫画です。
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